通所リハビリテーションの利用者さんのご家族から、
手芸作品を頂き、利用者さん専用の下駄箱が設置して
ある棚に飾らせていただきました。
親猫の尻尾に、子供の猫がしがみついている可愛らしい
作品です。
黄色と紺色の親猫に使われている生地は、独特の縦縞
模様です。
ご家族の方の説明では、「福野縞(ふくのじま)」と言われる
生地で、今では少量しか作られていないそうです。
福野縞の事を調べてみると、
「1789年、加賀藩の幕用布の繊布を命ぜられたことが動機
となり、当時地産の手紡で作っていたものから次第に、技術
導入による改良がなされ、管大臣縞といわれる福野縞の
基礎が築かれました。
明治以後、機械紡糸ができるようになり双子縞と称して全国
各地へ販売されるようになり織物の産地となった。
しかし、化学繊維の需要が高まるなかで、今は昔ながらの
手造りの生地の良さが評価されています。」
当院の現住所は、市町村合併により南砺市と地名が改められ
ましたが、旧町名は福野町でした。地元の伝統工芸品を知ること
ができ勉強になりました。